ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2020.4.6 07:54日々の出来事

コロナのない管理社会を望む人々

誰もが緊急事態宣言を待ち望んでいる。
右派から左派まで、自ら自由を捨てたがっている。
誰もが拘束具をつけてほしいと訴えている。

「私を縛ってくれ!」「自由を奪ってくれ!」
「私は国家に縛られ一歩も外に出たくない」
「なのに他人は外に出ている」
「許せない。他人の自由も奪ってくれ!」
「管理だ!国家による国民の管理が必要なんだ!」
「韓国が羨ましい。アメリカが羨ましい。中国が
羨ましい。縛ってくれるから!」
「そこいらの店が潰れたって、風俗店が潰れて
保障も受けられなくたって、それが何だと言うのだ?」
「そんな弱者は知ったこっちゃない!」
「ほとんどの者は貯金があるのだから、命が大事
なのだ」
「強権発動が遅すぎる」「人権制限が遅すぎる」
「緊急事態制限を出してくれ――――――――!」

マゾばっかりだ。リスクのない自由なんてない。
「コロナのない管理社会」と「コロナもある自由社会」
なら、わしは「コロナもある自由社会」を選ぶ。
だってコロナってインフルエンザより小物だから。

こういう意見は今の日本では異端すぎて無視される。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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